62歳

2009年2月22日 日常
病院で夫に付き添っていても、うとうとしているばかりで
こちらが声を掛ければ何とか返ってくるけど、ほとんど
何も言わない。

気分転換に談話室などにいき窓の外を見る。
病室は8階なので眺めはすばらしい。

時々、同じように付き添っている奥さんたちと
話をしたりする。

皆似たような病気、症状、年齢だ。

会社を定年してこれからだと言う時の発病。

仕事一筋に会社で働き、家族を養ってきたのに。

夫の勤めていた会社の退職者の平均寿命が62歳ときいた
ことがある。

それは大げさ話かも知れないが、夫の入院している階は
8割がた男性の患者だ。
それも夫の年に近い人が多い。

昨日話した奥さんは年齢も夫と同じで病気も同じ。

全く自覚症状が無かったので、見つかった時はすでに末期だという。
夫も同じだ。

今日看護士が「ブタコさんのご主人はステキな方だったのですか?」
と聞いた。

私が毎日、付き添っているから仲のいい二人だと思って言ったの
だろうか。

私に今出来る事は、毎日夫の側にいる事。

もう思い出を語ることさえ無いのだ。


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索