おばちゃん

2008年1月8日
昼ご飯を食べて片付けようと思っていたらチャイムが鳴った。
出るとお向かいのおばちゃんだった。

「これお父さんにあげて」とりんごの入った袋を差し出した。
「良かったら上がって」と上がって貰う。

おばちゃんは一昨年の夏、おじさんを病気で亡くしている。
その年の1月に夫がーの病気が判り、おばさんもいろいろ心配してくれて、会うたびに「おとうちゃんどう?」と声を掛けてくれる。

おじさんが亡くなった時、葬儀に行き何故か自分の夫の事とダブり
大泣きをしていまい、おばさん達に心配を掛けた。

夫は少し休むといってベッドに横になったが、おばさんはいろいろな
話をしてくれた。
2時間くらいして夫が起きてきたら、おばさんが「あんたも病気で
えらいかも知らんが、おかあちゃんだって病気みたいなもんだよ。
おかあちゃんがいろいろやってくれるで、おかあちゃんに感謝しな
あかんよ」といった。

おばさんは、病気の辛さも判るし、介護の辛さも判ってくれる。

おばさんはおじさんの為にやるだけの事はやったので、亡くなっても
涙はほとんど出なかったそうだ。

夫にそんな時が来たら、私は冷静で居られるかどうか判らない。
考えるだけで涙が出てくる。

おばさんは今日、私の為に話をしに来てくれたのだ。

おばさんが帰った後、夫が「2時間も何を喋っていたんだ」と必ず
聞くと思ったら、案の定聞いてきた。

「何でもない。世間話」

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