覚めた女房と懲りない亭主

ネットの掲示板で「配偶者をガンで無くした方．．．」と言うのを
みた。
皆一概に「さびしい」「悲しい」「辛い」「苦しい」「会いたい」
とある。
亡くなった方がとてもいい人だったのだろう。

自分に置き換えて見ると、「さびしい」「悲しい」と言うのはあるが
「ほっとした」と思うのではないか。

病気になって、気持ちは相変わらず強気でも、身体は思うように
動けない夫を見ていると可哀相で仕方ない。
でも私に対しての要求の多さや、態度には何とかならない
ものかと、思う。

「嫌なものは嫌」と理由はなくても嫌な事ってあると思うけど
夫にはそれが理解できないらしい。

懲りず同じ事を要求し、喧嘩になる。
「病気だからって引き下がっちゃだめ」と悩みを打ち明けた義姉が
言ってくれた。

今のままだと優しくできない、気持ちが前に出ない。

もし先に逝くのだったら、私の気持ちも少しは考えて。
嫌な思い出なんていらない。